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工房ハイファイブ

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2012年 06月 15日

『とりバード』珍品ルアー①

『とりバード』珍品ルアー①_a0244276_21161374.jpg


「あっ、これは懐かしい。」
そう思われる方も、多いかも知れない。

 全くのワンオフ作品ですけれど、
「HIGH-FIVE 」WEBサイトにも、何度か登場させていた「変てこルアー」、
その名も、『とりバード』。
※(知人内には、意外と有名だったりもする。)

 変な造形の見た目通りに、
「野鳥が水面を飛び立つ時」の、或いは、舞い降りる時の、
あの”ババッババッバッバッバッバッバッ”っと言う
動きを再現したルアーで、
『円波紋を、水面に点々と残しながら飛ぶ。』
ただ、それだけの直線ルアー。 

 だが、これが結構面白い。

 『とりバード』を気持ち良く使う為には、
①固めの竿(ルアーの抵抗がダイレクトに手に感じれる物)と、
 ルアーが飛び上がる為には、
②カーボンラインを使用する事*。(重く・伸びが少なく・水切れが良い。)
 
*「飛ぶ」為には、ルアー前方は軽くなくては成らないが、
 水面張力を掴む「動きの基点」が、前方に無くては行けない。
 また、首を振って「横方向に張力を逃がしては成らない」のだ。
  
  これらを守り、ラインが沈み込んだ頃合を見計らってから、
 アクションを開始する。すると、

 [ルアー立つ]⇒[全身で水面張力を受ける]⇒[水面張力を後方に逃がす]⇒[ルアー飛ぶ]⇒
 [頭突っ込んで着水]⇒[ルアー立つ]⇒[全身で水面張力を・・・の繰り返し。


 欠点はと言えば、多数のバイト(捕食)シーンを、
私に引き寄せてくれたが、魚をのせた事が無い。…歯形だらけなのに。
「全く記憶にございません!」


 そうです。 「~飛ぶ設定」は、余程に運良く、
「針先だけ」を、魚が咥えてくれない限り、
『とりバード』珍品ルアー①_a0244276_2229453.jpg

「針掛かり出来ないのだ!!」

 しかしまぁ、コイツを眺める度に、
「魚と遊ぶ」とは何ぞや、「ルアーで遊ぶ」とは何ぞや?
そんな気持ちが湧き上がる。(私自身が凄く良く釣れる。)


猛烈に釣れないアホルアー/
『THEとりバード』秀作です。


 








 丁度1年が経つ、親愛なる友のN。
 丁度半年が経つ年上で弟子のY。
 そして、来月末には3回忌を迎える師H.N.へ
 この記事を捧げます。(2012.06.15)

 工房ハイファイブ 笠井

by high-five-info | 2012-06-15 23:11 | 工房日記


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